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グループホーム虹色

管理者発表

2017.11.15
合同会議管理者発表

今月の合同会議での教育テーマは「管理者発表」でした。
合同会議の年間計画で「管理者発表」は年に1~2回あります。
今回はグループホーム虹色の管理者Sさんが担当でした。

私からのリクエストは「管理者の熱い思いを職員に伝えて欲しい」
と言うものでした。
テーマは「BPSDは介護の支援方法で”ゼロ”に出来る」

管理者Sさんは入社8年目になります。
介護福祉士、介護支援専門員の資格も得て
懸命に介護に取り組むやさしい性格の好青年です。

彼が入社して間もないころ外部研修に参加した際
そこで”ハットする言葉”を聞いたのだそうです。
その言葉は今も忘れることが出来ないとのことでした。
それが今回のテーマ「BPSDは介護の支援方法で”ゼロ”に出来る」

彼にとって忘れられない利用者様(以降A様)がいました。
昼夜逆転で深夜に必ず起きてきてはゴソゴソと動き出し
歩き回るA様を見て「なんでいつも毎晩おきてくるのかなぁ。
まいったなぁ」と思っていました。

ちょうどその時あの研修に参加したのです。
その人が一生懸命生きて来たその生活歴に思いを寄せながら
接すれば対応は変わる。

A様は輝いて働いていた頃、朝早くから元気よく頑張る仕事を
されていたのです。
未明に起きてこられてゴソゴソしているのはあの頃のように
一生懸命仕事をしようとしているのだろうな。
そう思うと「まいったなぁ」が「がんばって!」に変わったと。

但し同じ様な昼夜逆転、深夜徘徊のケースでも人により
対応がそれぞれ違うのは当然で、対応は千差万別です。
そこを色々考えより良い方向へ向かうよう工夫することが
大切なのだと。

また、ある他施設利用中の方(B様)からの相談で、ご本人面談のため
その施設を訪ねたとき、「こんな大変な人見れないよ」と
そこの施設長が言ったそうです。
彼はその言葉にとてもショックを受けました。

B様を受入れることにしました。
管理者Sさんはとても大変だったし困りもしました。
案の定、スタッフも疲弊しました。
色々試行錯誤しながら対応している矢先に
B様が体調を崩されて入院することになりました。
入院のため医療機関に同行する際B様があることを言ったそうです。
管理者Sさんはこの時の一言がこころに刺さったと言います。
この言葉を糧にして仕事をやって行うと決心したそうです。

残念ながらSさんはどんな言葉だったかは「言えない」と
頑なに教えてくれません。
でも人一倍謙虚で控えめなSさんのこと
きっと泣けるような一言だったのでしょう。

「傾聴・受容・共感」このことを大事にこれからも介護に
取り組むのだと言いました。
でも今ではムキになって取り組むより
「BPSDゼロは無理でもより良い介護を」と
肩の力を抜いた介護も考えられるようになったそうです。

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